VOL.4 〜現在の栄養学についての疑問〜

 前回紹介した話と似てきますが、栄養学について疑問を感じる、いくつかの事実を紹介してみます。

 北メキシコのタフラマラ、インディアンは、年百年も前から毎日、カップ半杯のとうもろこしと、カップ半杯のとうもろこしビールしか摂らずに週に1度、40キロから60キロも走る。しかも走った後の心拍数は、走り始めより更に少なくなっている。そこでこの人たちに『健康的でバランスのとれた食事』によってビタミン、ミネラル、鉄分を摂取してもらったところ、心臓病、高血圧、皮膚病、カリエス…など、これまで縁の無かった病気にかかってしまったそうです。

 これと類似した例ですが、肉と脂肪中心の食生活を営む、イヌイット(エスキモー)にも同じ現象が出てきます。他にもチロル地方の農民、インドの托鉢僧など現代の常識的な栄養バランスから見て偏った食生活をしている人達がいます。全てのあらゆる人に同じ効果をもたらす栄養学摂取方法は、今のところ見つかっていません。

 昨今、新聞 テレビ 雑誌 等では『このように食生活をすれば健康な生活を送ることができ、痩せるのにも役立つ』という情報が毎日の様に流れてます。また流行りすたりもあり、同じ題材でも内容に矛盾があり、いつも『最新の科学水準』であるはずの情報の出現に多くの人が惑わされています。

 味噌が高血圧を引き起こすと報告されると味噌の売上が下がり、味噌がガンに効果ありますとニュースが流れると、スーパーの棚に品切れの札が下がります。

 つい最近の人気テレビ番組『あるある百科』では、味噌の塩分は高血圧にはならないと、医学博士のコメントを放送していた…。それでは、今まで権威ある専門家の意見は何だったのでしょうね。

 結論としては、多くの情報が毎日、耳に入って来るなかで、情報の全てを信じ込まずに、情報のウラに、隠れた利権や思惑も考えてみる。そして真理を導き出す。行動する前に考えに考えてみてから、それでも分からなければ、自分でも調べてみて、充分納得したら行動する。日が暮れてしまいそうな話だけど、一理あると思います。

 全ての人に共通する正しい水の飲み方、正しい食品の摂り方、正しい食事法と健康法…見つかるといいなぁ〜 【つづく】



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