山奥の博物館


この夏は真夏日が10日程も続いたので、寝苦しい夜に悩まされましたが、皆様は体調などいかがでしょうか? 暑がりの私は今から秋が待ち遠しいです。

つい先日、朝からとても暑かった休日に、山奥にある温泉に行って来ました。 遠軽町の丸瀬布にある温泉でしたが、温泉の帰り道に『何とかミュージアム』と書かれた看板を見つけたので、興味をそそられた私は行ってみる事にしました。 その博物館は寂れ果てた集落の先にありました。 廃校になった小学校の校舎を再利用したものですが、古びた木造の校舎だったので、私はあまり期待もせずに入口から入って行きました。

受付には誰もいない様子でしたが、部屋の奥に座布団を敷いて寝ている女性を発見しました。 私は寝ている女性を起こさないように建物の奥へ進んでみました。 2階建の校舎の中はおよそ5つのギャラリーに分かれていて1階の左側には世界中の昆虫の標本が展示されたコーナーがありました。 右側には国内外の障害を持った画家が足の指や唇などで絵筆を使って描いた油絵が100点あまりが飾られていました。 繊細に描かれた作品が多く、とても障害を抱えた人の絵には見えませんでした。

1階の奥のギャラリーへ向かう廊下には石炭の粉を使用した絵具を使って描かれている『石炭画』による仏画が左右の壁に数十点も掛けられています。 その先にある展示室には古えの仏教美術の展示物、インドやネパール、チベット等の仏像のレプリカが大量に収蔵されていました。 数百点もあるので、たぶん個人が趣味で集めたコレクションを寄付したものだと思います。 だとすれば大変なコレクターがいたものです。

2階の展示室は船舶と航空機の模型のコーナーと化石のコレクションでしたが、どの展示物も心が踊る物ばかりで私は時間を忘れてゆっくりし過ぎてしまったので、博物館を出る頃には3時間程が経過していました。 こんな山奥の博物館にこれだけの収蔵品が展示されているとは驚きでした。

帰りに受付の窓をのぞいてみると、係りの女性はまだ寝ていました。 私が見学している間、誰とも会わなかった事を考えると受付の仕事もあまり身が入らないのかも知れません。

【 つづく 】


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