〜 あれから20年 〜

今年の冬は、寒暖の差がとても激しいですが、お元気にお過ごしでしょうか? 間もなく雪融けですから 風邪などひかないようにしましょう。 本日は 私が先日読んだ「リップ・バン・ウインクル」の話です。

アメリカの植民地時代の話です。 ハドソン川の近くの村にあまり仕事をしない 木こり の リップ と言う男が住んでいた。 リップは あまり働かないので いつも妻から「この なまけもの」と毎日のように ののしられて暮らしていた。 そんなある日、妻があまりにも口やかましいので リップは銃を片手に犬を連れて狩りに出かけた。 リップは山の中で獲物を探しているうちに奥深い所まで入り込んでしまい、迷ってしまって戻れなくなった。 途方に暮れていたリップの耳に どこからか彼の名を呼ぶ声が聞こえてきたのである。声のする方へ近付いてみると 見知らぬ仙人のような老人が立っていた。 リップは老人から言われるままに後からついて行くと、やがて森に囲まれた広場のような所に出た。 そこでは見知らぬ男たちが 玉転がしの遊び(ボウリングの原型)に興じていた。 リップは その遊びに交ぜてもらい時間を忘れて遊んでしまった。 その後は男たちから酒を勧められて愉快に酒盛りをするのだが、酔っ払って その場で眠ってしまう。リップが目を覚ますと朝になっていた。 広場には昨夜まで居たはずの男たちがおらず、家から連れて来た犬もどこかへ消えていた。 リップは急に家のことが心配になり 村へ向かって歩きだした。 そして何とか村までたどり着いたのだが、自分の家がどこにあるのかわからない。 たった ひと晩で村の様子は すっかり変わっていたのだ。 目の前に居た村人に 自分の名を名乗ると、その村人は年老いた自分の友人だとわかった。 リップは その友人から妻がすでに他界したことを知らされる。そして アメリカ が イギリス から独立したことを知る。 彼が ひと眠りしているうちに世間では 20年もの歳月が過ぎてしまっていたのだ。

この話は、森鴎外が翻訳して発表した、アメリカ版の「浦島太郎」です。 ついでに日本経済の20年も振り返ってみますと… 湾岸戦争 ⇒ ベルリンの壁 ⇒ 中曽根税制改革 ⇒ 公共事業拡大政策 ⇒ 地価・株価の上昇と急降下 ⇒ 失なわれた20年 ⇒ もうすぐ国の借金は 1000兆円… 20年は あっと言う間に過ぎてしまいました。 だから今やっておきたいことは、今のうちにやっておくべきなのかも知れません。 果たして 次の20年は あるかも知れないし 無いのかも…



平岡整体療院HPへ - も く じ

inserted by FC2 system