VOL.1 〜 なんば歩き 〜
 今回は なんば歩き の話をします。
 古武術なんば、又は、なんば歩きとも言われ、最近よく耳にされる方も多いのではないかと思います。
 江戸時代頃までは一般的な歩き方であったと聞いています。飛脚さんが、1日で300kmを走破できたのは、なんば走りの効果のたまものだそうです。
 さて、それはどんな歩行なのか?
 直立歩行に違いはありませんが、手足を揃えて前に出す歩き方。つまり、『ロボット歩き』のことです。
 手足を同時に出すことで、身体を捻らず、腰にストレスをかけず、軸を崩さない様に、振り子の様に、体重を移動させる。左右をかわりばんこに動かすことで、片方だけに偏った動きをしないで済みます。従って、身体が歪みずらいのです。
 ここで少し武術の動作を思い出してみて下さい。
 身体の軸を崩さずに、押付けたり、回り込んだり、投げたり、一撃を打ち込んだりして、相手がバランスを崩すのを誘い、こちら側は最高のバランスを保って技を仕掛ける。相撲や空手・柔術などの基本的な動きに、『なんば』は組み込まれています。
 現在活躍しているプロの世界では、メジャーリーグで活躍する野茂英雄投手や巨人の桑田真澄投手が上手く取り入れています。
 無理に身体を捻らず、手足を折りたたむように、力の溜めをつくり振り子の動きでトルネードを投げ込む。この投げ方は、骨格にも、骨格筋にも、さほど無理をかけていません。この投げ方をしていれば、選手生命も長いかも知れません。頑張ってほしいと思います。
 そこで生活に取り入れてみる。
 さすがにロボット歩きでは、外を歩きずらいので、踏み出す方の足に沿わせるように肩も同時に動かし、手は腰にあてるかベルトを掴むように自然体で前に進む。暇を見つけては、なんば歩き。
 せっかく覚えたのだから明日から早速やってみましょう!
 身体の歪みを正してくれる自己調整法です!
 明日も仕事を頑張りましょう!!
 次回、VOL.2で又お会いしましょう!!


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