平岡整体療院院長の放浪記


第72話 ホテル・アイロタワー

ウィーンの空港から車で20分位の郊外にあるホテルに2泊しましたが、歴史のある古いホテルらしく、泊まった部屋もそれなりに古く、不具合もありました。

前もって添乗員さんから 『ドアの鍵が開け辛い場合もあるので覚悟していて下さい』 と言われていたので、『開かない時はフロントに言えば良いのですか』 と尋ねたところ、『開くまで鍵を根気良く回してください、そのうち開きますから』 と言われていました。

実際にドアに鍵を差し込んでみると、初めはロックが解除できなくて、しばらく悪戦苦闘しました。 何度かやってるうちにコツが飲み込めて来ました。



やっとドアを開けて部屋に入ると、部屋の中も古臭く、テレビはブラウン管テレビ、壁にはポスターの絵が貼ってあって、その隣に中国語で何か張り紙がありました。

 

部屋は5階でしたが、部屋の窓から見える景色が上の写真です。


◆同じ部屋から見えた夜景です

 

上の写真がバスタブですが、老朽化が激しく空調も殆ど機能しておらず、水の水圧も低く、とてもお湯を溜めて浸かろうとは思いませんでした。



この写真がバスタブを拡大したところですが、風呂の浴槽の下の部分は塗装がめくれ上がって、それを補修した様子も無く、油断して擦ったりしたら、危うく怪我でもしそうな様子に見えました。



他に不具合を感じたのが、トイレのトイレットペーパーの位置で肘がぶつかる場所に取り付けられていました。 トイレットペーパー自体もキッチンタオル並みに硬くて厚い再生紙のような紙で、このトイレットペーパーで毎日お尻を拭いていたら、きっと痔になっていたに違いありません。



こんな客室だったので、私は夜、熟睡できるかどうか不安でした。 怪奇現象などが起こっても不思議ではないと思ったからです。

幸いにして何事もなく朝を迎えることが出来ましたが、また泊まりたいとは思いませんでした。

翌朝、下の階のレストランで朝食を食べていた時に、隣に添乗員さんがいたので、泊まった部屋の壁に貼られていた中国語の張り紙の事を話してみたところ、『あれは中国人客向けに、部屋の備品は持ち帰らないでください。という意味の事を貼っているんです』 と教えてくれました。 なるほど、よく分かるような気がしました。



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