平岡整体療院院長の放浪記


第68話 ケルトナー通りを
シュテファン大聖堂へ


電車通りからケルトナー通りに曲がると、少し上り坂に変わります。 この通りには、やけに歴史のありそうな建物が続いています。 中世のヨーロッパの町並みを彷彿させます。 そこで、その町並みの中でも目を惹かれた建物を色々と写してきました。 進行順にご覧ください。

  
◆特に特別な建物ではないのですが、どれも絵になる建物です。

  
◆観光用の馬車が通ります。

ケルトナー通りの上り坂がそろそろ終わりに差し掛かる頃、ウィーン歴史地区のランドマーク、シュテンファン大聖堂が登場します。

  
◆あいにくの曇り空だったのでくすんで見えますが、
とてもゴージャスな教会です。写真で伝わるでしょうか?

とても圧倒的な建物で、シャッターをついつい押してしまいますが、建物の先端がとても高く、なかなか建物全体がカメラの枠に収まりません。

  
◆左正面から  ◆正面入り口側  ◆高すぎて上手く収まりません

この大聖堂は、1359年にルドルフ4世の命により工事が始まり、約65年かけて完成しました。 ロマネスク・ゴシック様式で、地上高は南の尖塔の高さで137m、エジプトのクフ王の大ピラミッドの現在の高さと同じ、大聖堂の高さとしては、第1位のドイツのウルム大聖堂161m、第2位のドイツのケルン大聖堂に次いで世界第3位です。 札幌のJRタワーの屋上の高さが173mですから、この聖堂がどれだけ高層建築かが分かろうというものです。

  
◆壁に接近するとよく見える多くの彫刻
◆屋根のモザイク瓦はハプスブルク家の紋章が描かれている

この大聖堂では、かつてモーツァルトとその妻コンスタンツェ・ウェーバーの結婚式が行われ、その十数年後、モーツァルトの葬儀も行われました。 しかし、その後、埋葬の手違いのためか、モーツァルトの墓は今でも行方不明だそうです。 では大聖堂の中に入ってみましょう。

 
◆外はゴシック様式だけど、屋内はバロック様式です。

大聖堂の中に入ると、そこはバロック様式です。 高い天井が奥まで続いています。 床・壁・天井に至るまで贅を尽くした装飾が施され、ウィーンのシンボルとして申し分ありません。 この日はミサが行われていました。 なのでフラッシュをたくことはできませんでした。

 
◆モザイクの床も壁の宗教画も天井から吊るされた
シャンデリアも見てくれと言わんばかりです。

壁に描かれた宗教画や天井のフレスコ画などや、壁の大理石に施された黄金の装飾などついついうっとり見とれてしまうほどでした。

私はここへ来て初めて知ったのですが、大聖堂はお祈りをする場所ですが、その他にも役割があって、この大聖堂の地下はカタコンベになっているのだそうです。

カタコンベとは、地下墓地のことで、中世にヨーロッパでペストが大流行した時に、亡くなった人の遺骨が約2000柱、他にはハプスブルク王家の王族たちの内臓が銅の壷に収めれられて安置されてるそうです。

  
◆右側の高い尖塔が高さ137mの南塔です。

このシュテファン大聖堂を含むウィーン歴史地区は、2001年、ユネスコ世界遺産に登録されました。

 
◆名残惜しいですが、振り返りつつシュテンファン大聖堂を後にします。



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