平岡整体療院院長の放浪記


第49話 アレキサンドリアC
「カタコンベ」


ポンペイの柱を後にしてから、まもなく私が楽しみにしていた『カタコンベ』に到着しました。 カタコンベはイタリアのローマのカタコンベが有名ですが、ここのカタコンベは、エジプト唯一のカタコンベです。


前庭には発掘された石棺などが陳列されている

ここはグレコローマン(ギリシャ・ローマ)時代に造られた地下の墓地遺跡です。


棺などの運搬に使われたと思われるシャフト

今からおよそ110年程前、荷車を引いていたロバが地割れに足を取られて地下の空洞に転落しました。 この時のロバの受難によってカタコンベは偶然に発見されました。

およそ2千年前、ローマ帝国がキリスト教徒を弾圧していた時代に、キリスト教徒は地下深くに秘密の礼拝堂と墓地を作りました。


墓地の入り口のアヌビス神のレリーフ

墓地の入り口は大きな井戸の様に丸い形をしていて薄暗い らせん階段が地下へと続いています。 その階段をグルグル回りながら降りていくと、やがて広いフロアに到着します。 なぜかそこにはガラスケースに納められた馬の骨が入ってました。 どこの馬の骨だか分かりませんでした。 先へ進むと礼拝所やカプセルホテルの様に二段に仕切られた四角い遺体の安置所がありますが中は空っぽです。


遺体安置所に使われていた墓所

発見された遺体は博物館にあるのだそうです。 壁画がレリーフには彩色が残っていました。


礼拝所に描かれたミイラ造りの儀式

壁のレリーフには、ギリシャ様式で『ミイラ造りの儀式』が描かれていたので、遺体はミイラにして埋葬していたようです。 およそ300体のミイラが置かれたいたと聞いて少し背筋が寒くなりました。

この地下墓地は、地下3階まで造られているのですが、地下水の浸水のために現在は地下2階までしか見る事ができませんでした。


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