平岡整体療院院長の放浪記


第29話 「メンフィス」

初期王朝の時代(紀元前3150年頃)、上エジプト(スーダン側)と下エジプト(地中海側)を統一したナルメル王は、カイロから南に27キロのこの地、メンフィスに都を建てました。(メンフィスの地名は白い壁という意味) 



博物館の中庭

2500年程前にギリシャの歴史家ヘロドトスが訪れた頃はエジプトの都としては珍しく街が城壁に囲まれていて、陽射しを受けた城壁は白く光って見えていたそうです。 


今ではキリスト教徒に破壊されてしまって都は残っていませんが、石で造られた構造物の一部が残っています。 ここで特筆すべきは新王国時代・第19王朝(3300年前)のラムセス2世像で神殿の塔門の前に飾られていたそうですが、現在は博物館の中で安らかに横たわっています。 足の部分が欠けてしまっていますが、それでも全長が15メートルもあるそうです。 2階のフェンス越しに見るとその大きさが伺えます。



私と比べてその大きさが分かると思います

そのラムセス2世像の横たわる建物の外には、アラバスターという石を削って造られた巨大なスフィンクスが置かれています。そのスフィンクスの顔は、第18王朝のファラオ・トトメス3世の顔に似せて作られたと言われていますが、現地ガイドが言うには、この像の顔は女性のファラオ・ハトシェプスト女王の顔に似ているのだそうです。どっちでもいいのですが、なかなか “イケメン” でした。



ガイドさんが何かポーズを取ってくださいと言うので マッスルポーズを取ってみました

その博物館からすぐ近くにあるエジプト絨毯の工場へも行ってみました。 まだ小学生の女の子が絨毯を織っていました。 学校の授業が終わると毎日ここへ来て働いているのだそうです。 細かい模様の絨毯は視力が良い子供でなければ織ることが難しいらしく、小さいうちから織り方を覚えさせるそうです。 

一方で販売の方はカイロ大学の学生が上手な日本語で観光客になるべく高い絨毯を買わせようとしています。 買わないで断るのに私は大変苦労しましたが、同じツアー客の中には断りきれずにあまり欲しくもない絨毯なのに何人か買わされていたみたいでした。


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