平岡整体療院院長の放浪記


第25話 「カイロ市内の交通」

ギザ から カイロ の パピルス(古代の紙)の製造・販売店を経由したのち、バスはレストランに向かって走っています。 


アフリカ最大の大都会だけあって、交通の量も半端ではありませんが、私が驚いたのが市内の道路には信号機がほとんど見当たらないのに、目立った渋滞も起こらずに交通が機能していたことです。 

合流地点での割り込みは当たり前で、クラクションが割り込みの合図のようになっています。 公道を走っていると、右でも左でもそれに前後からもクラクションが聞こえてきます。 


これでも事故がほとんど起きないのだから不思議です。 路上にはトラックやバス、タクシー以外にも、ロバやリヤカーが平行して歩いています。 


中央に見えるのがナイルタワー

車のスピードも相当なもので、猛スピードの障害物レースの様相を呈しています。 カイロ市内を走るには高度なドライビングテクニックが必要です。 

『私でもこのように走れるだろうか?』 とも考えましたが、私には無理だと思いました。 とてもそんなウデはありませんから…。

やがてバスは大きな通りのレストランの前に止まりました。 バスが到着すると同時にレストランの照明がパッと明るくなりました。 入店してみると、他に客はいなく来客に応じて照明がともるスタイルのようです。 

席に通された後、私はトイレに向かいましたが、トイレに入っていったところ、中に人が立っています。 そしてトイレットペーパーをちぎって渡してきました。 私がトイレを済ませて出ていこうとすると、さっきの人が揉み手をしながら手の平を出してきました。 『トイレ代を払え』 という意味らしく、私は1ポンド札を渡して出てきました。 

私はこの時は 『この店ではトイレでもチップが必要なのか?』 くらいに思っていたのですが、それは甘い考えだったと、その後の観光で思い知らされることになりました。 

エジプトは、何にでもチップが必要な 『施しの大国』 だったのです。 


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