平岡整体療院院長の放浪記


第19話 「ドバイ国際空港」

仁川空港を深夜に出発してから、とても長い飛行時間でした。 

ヘビースモーカーの私にとっては、それは余計に長いものでした。 ニコチン中毒の禁断症状なのか、指先がプルプルけいれんを起こしていました。 

シートがエコノミーのため、少ししかシートを倒せないので眠っていても、腰が痛くなって時々目が覚めます。

仁川から約9時間程でドバイに到着しました。 この時は深夜でしたが、ターミナルの中は多くの旅行者でいっぱいでした。 東洋人はほとんどいなくて、アラブ人と西洋人が多かったです。 

アラブ首長国連邦にあるドバイ国際空港は、24時間営業のハブ空港なので世界各地から夜も昼も次々と飛行機が飛んで来て着陸して、世界各地へ向けて飛んで行きます。 

この空港のターミナルの様子を何かに例えて表現するとしたら、まるで宮殿のようです。 空港内の明るさは、パチンコ屋なみで、それがどこまでも続く回廊のようになっています。

通路の中央には天井まで届きそうなヤシの木が植えられており、空港内の壁掛け時計は全てがロレックス製です。 天井からはUFOのオブジェが吊るされており、目に入る物すべてがきらびやかで、ブッチギリにゴージャスに見えました。 この空間にいるだけでも何だかテンションが上がって来ました。

空港内はレストランも、ショッピングセンターも24時間営業しており、まさしく眠らない空港ですが、床は全て じゅうたん敷きになっているので、あっちこっちで床に寝転がって仮眠を取っている人がたくさんいました。 

さっきまで乗り継ぎ待ちをしていた仁川空港も、それは立派な空港でしたが、ドバイ空港と比べてしまうと、仁川空港はただの地味な空港に思えてしまいました。 

添乗員が話していましたが、『ドバイの人は金持ち過ぎて、お金で悩む事がない。大学まで義務教育で税金もない』 国民の多くが富裕層なので、ドバイ国民の暮らしは、オイルマネーで夢のように恵まれているそうです。

私が訪れた2004年頃は5年後に『ドバイショック』なる金融危機に襲われる事になろうとは誰も予想していなかったと思います。 世界中の富裕層を呼び込むためのリゾート計画をすすめていましたが、それも今ではすっかり頓挫しているようです。 当時のドバイはバブルの絶頂期を迎えていました。 

この後、カイロ行きの飛行機に乗り込んだのですが、待ち時間の合間に私はファーストフードでハンバーガーを買いましたが、一個1000円位していました。 さすがに金持ちの国だけあって、物価の高さも大変なものでした。 


平岡整体療院院長の放浪記 ホームへ



整体院 平岡整体療院HPへ

inserted by FC2 system