平岡整体療院院長の放浪記


第5話 「ドーハで一泊」

飛行機のエンジントラブルの為に、束の間だけ立ち寄ったウィグル自治区でしたが、少しだけ見られただけでも良かったと思いました。

カシュガル空港から3時間程でドバイの上空までやって来ました。 席が窓側だったのでドバイの夜景を楽しむ事が出来ました。 海岸線のリゾートのライトアップが見えます。 ヤシのツリーの形をしたネオンが素晴らしく綺麗に見えます。

私が夜景を楽しんでいたら隣に座っていた大学生が 『ドバイまで来たから、あとちょっとでカタールですね。ところでドーハの悲劇は見ましたか?』 と聞いて来ました。 私は 『ドーハで飛行機が墜落して人が大勢亡くなったんですか?』 と聞き返すと、彼はニコニコ笑いながら 『違いますよ。サッカーの話ですよ。日本vsイラクの試合ですよ』 と言って呆れた顔をしています。 それで私は 『サッカーの何が悲劇なの?』 と重ねて聞くと、『ワールドカップの予選で日本はイラクと引き分けになったからワールドカップに行けなかったんですよ』 『へえーそうだったの』 とまあこういう話だったのですが、知らない私が悪いのか、サッカーの試合結果の表現が大げさなのか、もしその試合で何人か大怪我でもしていたとしたら、『ドーハの惨劇』 になる所だったんでしょうか? サッカーを見ない私にとっては面白くも何ともない話でした。 

それから程なくして飛行機はドーハ空港に向かって下降を始めました。 

着陸してタラップから降りると、シャトルバスに乗ってターミナルへと向かいます。 ドーハ空港はターミナルからの搭乗ゲートがありませんでした。 夜なのにただ座っているだけでも汗ばむほどカタールは暑かったです。 ターミナルで降りて建物に入ると人でごった返しています。 入国の順番待ちで数百人が列を作っています。 アラブ人が多いですが、かなり色々な人種がいます。 そうしている間にも次々と飛行機が到着して建物に人が入って来ます。 ドーハ空港は24時間空港なのです。 現在建築中の新空港の建物はトルコのゼネコンと、日本の大成建設が合同で施工しているそうです。 2011年に完成するそうです。 

外に出るまで2時間以上はかかったでしょうか? すでに深夜になっていました。 バスに乗り市内のホテルに向かいます。 ホテルの部屋に入ると猛烈に疲労感が襲って来ました。 

ここから明朝、イスタンブール行きの飛行機に乗って、ようやく 『トルコ大紀行』 が始まるのですが、1日の遅れが出た為、添乗員の方はこの日は寝ないで明日からのホテルや乗り物の手配をやり直すために一晩中、電話をかけまくっていたらしいです。 ご苦労な話ですがこんなトラブルが度々起こったら添乗員の体がきっと持たないと思います。


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