平岡整体療院院長の放浪記


第3話 「新疆(しんきょう)ウィグル自治区@」

空港の建物は軍と民間の兼用施設で、軍人と旅行客とが入り混じり、あまり広くない建物の中は人でごった返しています。 カタール行きの乗客は座る椅子の数が足りなくて、ロビーでも立ちっぱなしの人が大勢いました。 

どれくらいそのままで待たされたのか忘れましたが、しばらくして添乗員が走って来ました。 代わりの飛行機の手配の事や、この後の行動予定について話を始めました。 『現在降りた場所は中国の西の端にあるウィグル自治区で、これからカタールの空港から代替の飛行機をこちらへ向かわせるので、それまでの間、市内のホテルで待機して頂きます』 という事でした。 

しばらく待っているとリムジンバスが到着しました。 小型のマイクロバスなのですが年式がだいぶ古いみたいで、ボディーの至る所に錆びて出来た穴がいっぱい空いています。 客を乗せるとバスは出発して市内へと向かいました。 私は望んでここへ来た訳ではありませんが、思わぬ寄り道をする事になってしまいました。 


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