平岡整体療院院長の放浪記


第9話 「ローマの都ヒエラポリスと
           石灰棚パムッカレ」



真っ白な大地から見下ろしたところ

バスが真っ白い大地に向かって坂を登って行きます。 それはまるで塩の大地のようです。 これは地中から温泉として湧き出した石灰華が白くなって見えるのですが、この石灰が固まって棚を形作りその棚が更に棚を作って、下へ下へと温泉が湧いて流れているのです。 こうして出来上がった石灰棚が世界遺産『パムッカレ』なのです。 


ヒエラポリスの入場門




かつての都の遺跡群



この美しい石灰棚は多くの人を引き寄せたのでローマ帝国時代には、リゾート地として都になりました。 石灰棚の上部に位置する場所に、大地があり、そこに古代都市『ヒエラポリス』の遺跡があります。 古代都市と言ってもその原型を留めているのは円形劇場くらいなもので、他の建物はその殆どが地震で壊れて廃墟になってしまっています。

その廃墟の中に今でも湧き出ている温泉があります。 泉温は37〜38度程で泉質は炭酸泉です。 遺跡の中にある温泉なので湯船の中には壊れた円柱や石像などがゴロゴロ転がっています。 入りたい人は500円程お金を払うと水着を着用して入る事が出来ます。 とても贅沢な気分が味わう事が出来ます。 


遺跡の中の温水プール

私は石灰棚の方の水溜りで足湯に入る事にしたのですが、季節が冬の為、本来ならお湯をたたえているはずの石灰棚の中は、ただの冷たい水溜りになっていました。 私は急いで源泉の流れている小川に移動して足を温めようと思ったのですが、源泉そのものが37度位しかないので温まるどころか、すっかり体が冷えてしまいました。

この時、どうせ来るなら パムッカレは冬だけは止めといた方がいい思ったのですが、そこに追い討ちをかけるように、空からは雨が降って来ました。

パムッカレは立派な世界遺産でしたが、この旅行では、なぜか先々でもずっと天候には恵まれませんでした。 せっかく来たのに・・・


雪捨て場ではありません。足湯をしているところです


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